サモア
Activity Report from Samoa Vol.06 (2018 January – March)
by シャネル・ヴァン・ダイケン(CIサモア)

ボヤージングプロジェクトは新たな展開に!

この3か月間の活動

• 国家環境部門計画の政府の中間報告に招かれました。ガーディアンズキャンペーンはこのサモア政府による環境計画に組み込まれています。活動の進行状況を報告しました。

• 教育・スポーツ・文化庁とユネスコの会議に参加しました。教育・スポーツ・文化省と行っている、国の教育カリキュラムに私たちが開発した環境モジュールを組み込む取り組みは順調に進んでいます。

• 第7,8学年の教師用の指導計画の中の、「トラッシュスター」という廃棄物マネジメントの指導用モジュールを新しく作成しました。これで教育・スポーツ・文化省は教師にこのモジュールを提供できることになります。次の予定はサンゴ礁モジュールの作成です。

• 私たちのプログラムでは、「ボヤジング」、「サンゴとその生息地」、「海洋生物」、「森林と陸と気候変動」、そして「廃棄物マネジメント」という5つのテーマを、一回3時間ずつ7回のモジュールに分けて教えます。

• 廃棄物マネジメントについてのモジュールでは、子供たちはゲーム等を通して有機物と非有機物のゴミの違いを学んだりします。生徒が適切な廃棄物マネジメントの必要性を理解し、実際に行動に移してくれることを期待しています。

• ユネスコは、私たちのプロジェクトのような非公式の教育活動のための資金を持っています。ガーディアンズキャンペーンの継続のため教育・スポーツ・文化省と協働してユネスコへ働きかけています。

• アレイパタ地区の海洋保護地域マネジメントについて議論するため、自然資源環境省とミーティングを行いました。この地区は2020会計年度に、自然資源環境省による海洋保護地域マネジメントの対象地となっており、CIもこれを支援しています。

課題

• 年度初めに、私たちのプロジェクトの主要スタッフであったマリア・サパトゥが職を離れました。そのため、代わりの人材を見つける必要があり、仕事のペースが落ちてしまいました。4月1日からプロジェクトに加わってくれるスタッフを見つけました。

• ユネスコは、私たちのプロジェクトのような非公式の教育活動のための資金を持っています。ガーディアンズキャンペーンの継続のため教育・スポーツ・文化省と協働してユネスコへ働きかけています。

• また、インターン生としてコミュニケーションを担当していたヴァタプイアも、インターン期間が終わり、別の場所で働くために、プロジェクトを離れました。

• 私たちのようなプロジェクトには少なくとも二人のスタッフが必要であり、スタッフがいなくなると、仕事が滞ってしまいます。

• 私たちは、サモア政府、サモア国立大学、地元のNGO団体など、様々なパートナーと協力して活動を行っています。以前の報告でお伝えしたように、多くのパートナーやステークホルダーを持つことは持続的なプログラムを作るのに有効ですが、その分調整に多くの時間と労力がかかります。そして、タスクの進行・実行の遅滞の原因になります。たとえば、私たちと同様に多くの仕事を抱えた政府のパートナーからの意見や予定の空きを待ったりすることなどです。

• ガーディアンズキャンペーンの継続には資金が必要となるので、助成金への応募など、様々な方法で資金を得る努力をしています。

次の3か月間の活動について

• アイガ・レイ・パタ地区とアイガイレタイ地区で、ガーディアンズキャンペーンが終了したあとの社会意見調査を計画・実行します。

• プロジェクトがコミュニティに与えた影響を確かめるために、調査の結果を分析し、最終報告書を完成させます。

• 今年の残りの間、ガーディアンズキャンペーンの計画を決めるため、パートナーと共に活動します。


サンゴの身体について理解するため、サンゴのポリプとなったつもりで行うゲームのようす

生きたサンゴを観察するためにシュノーケリングを行う生徒のようす

効果的な廃棄物マネジメントのために、ゴミを減らそうというメッセージをダンスで伝えるようす

「トラッシュスター」という廃棄物マネジメントの授業のようす
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