ブータン
Activity Report from Bhutan Vol.07 (2019 April - June)
from Ugyen Choden

地元のリーダー達が行動を起こしました!

地元リーダー達がオグロヅルのために廃棄物処理に乗り出しました

清掃活動前の埋立地の様子

清掃活動後の埋立地の様子

ポプジカ谷は、高地(約3,000m)にあるブータン国内で最も面積の広い湿地の一つで、レッドデータブックで絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているオグロヅルが飛来する国内最大の越冬地です。谷の真ん中に位置するこの広大な湿地は、経済発展活動や人口増加など人間活動による変化に敏感です。
2003年頃から廃棄物プログラムは開始されましたが、ポプジカ谷での廃棄物管理は非常に深刻な問題となってきました。そこで、2019年6月30日に、地方官庁、学校、修道院、関連団体、企業の代表たちとRSPNのスタッフは、1日かけて埋立地の清掃を実施しました。この活動の目的は、地元リーダー達に廃棄物管理を知ってもらうことと、廃棄物の問題への取り組みに対する公約を表明してもらうことでした。


ゴミの中から回収したリサイクル可能な廃棄物

ゴミのほとんどは、ペットボトル、プラスチック製品、長靴、空き缶、おむつや古着などでした。リサイクル可能な廃棄物は、埋立地で回収されワンデのバヨ(Bajo)市街のスクラップ商へ運びました。

これまでの3か月間の活動
普及啓発活動

世界環境の日に実施した河川の清掃キャンペーンイベント

バードライフスタッフが生徒達に汚染の影響を説明する様子

普及啓発用のビデオに対するRSPN内の出版審査委員会からのコメントを受け修正を重ねてきました。現在、最終版に対するコメントを待っているところです。 オグロヅルの生体構造を説明するポスターや、オグロヅル・湿地と地域住民との繋がりを示すリーフレットの最終版をRSPN内の審査委員会へ提出しました。コメントに対する修正を現在行っています。作成中の普及啓発用のTシャツのデザインがRSPNの出版審査委員会により承認され、現在印刷会社の入札を行っています。更に、オグロヅルのビジターセンターにおける展示物の更新のため、各パネルの内容を完成させました。
 バードライフのスタッフがプロジェクトの進捗確認のため活動地を訪問し、若手スタッフや他のスタッフとプロジェクトに関する検討を行いました。また、対象校で行なわれた世界環境の日のイベントにも参加しました。

環境教育

「Environmental Education Guidebook」と 「Follow that stream」の最終の内部検討が終了し、現在フィードバックやコメントをまとめています。また、「Smart Living Tips book」については、検討が終わり、RSPNのICTオフィサーがデザインを行っています。

次の3か月間の活動
普及啓発活動

オグロヅルのビジターセンター

ビジターセンターの更新予定の展示物

2019年6月中旬にはビデオの最終版を完成させ、最終的な承認を得る予定です。2019年7月末までに、ポスターやリーフレットの印刷が終わり、Tシャツも出来上がる予定です。ビジターセンターの展示物の更新内容が決まり、8月の初旬には印刷が終わる予定です。
 完成させた配布物を使い、8月初旬からポプジカ谷で普及啓発活動を始める予定です。また、ネイチャークラブの生徒達と小川の水質に関する環境活動を9月に実施したいと考えています。

環境教育

3つの環境教育教材の最終案を印刷し、先生向けのトレーニングで使用する予定です。先生達が国内で行われる別のワークショップに参加しなければならなかったため、もともと予定していた時期にトレーニングを行うことができませんでした。2019年7月21日以降に実施予定です。また、環境教育の最終レビューが終了したので、印刷の手続きに入る予定です。

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