ニューカレドニア
Activity Report from New Caledonia Vol.04 (2018 July - September)
from マエル・イミリザルドゥ (CIニューカレドニア)

遂にマンタの遺伝子サンプルをゲット!

プロジェクト新着状況

2018年の第3クォーターはフィールド活動が主でした。数ヶ月間におよぶ準備期間を終えて、ついにフィールド活動を行うチームを作るところまできました。現在、博士号を取得中のユーゴ・ラゾスとニューカレドニア大学、ラグーン水族館のスタッフで構成されたチームは12日間ニューカレドニア周辺の海でフィールド調査を行いました。マンタの保全が重要な新規のエリアでは、初めてマンタの遺伝子サンプルを採取することが出来ました。

今年初めから様々なプラットフォームを通じて色々な情報発信に努めてきたおかげで、今ではマンタ・イニシアチブがより多くの人々へ知られるようになりました。さらにトゥオ地区でコミュニティのリーダーたちとの話し合いが行われました。この話し合いで、私たちがマンタ保全調査を実施することを認めてもらうことができました。

過去三ヶ月の活動;
写真識別

マンタのお腹の写真を撮るとき、マンタとのコミュニケーションがうまくいくと、とても楽しいです。写真を撮ることは、マンタを追いかけることではありません。マンタからの信頼を得て、マンタから近づいてきてくれたら写真を撮ることが出来るのです。そしてダイビングの後も、写真IDはたくさんの情報を含んでいるため、楽しみが続きます。写真IDからこの個体が以前にも確認されているか?別の場所で確認されたマンタか?また、自分たちが名前をつけたマンタか?などが分かります。


マンタのタギング

私たちが運営しているフェイスブック(https://www.facebook.com/initiativemantaNC/)のページは、メンバーの数がどんどん増えています。多くの人がマンタのID登録に参加し、楽しみながら私たちのデータベースを更新してくれています。最後のアップデート以降、22枚の新しいマンタの個体が追加され、現在はニューカレドニア合計で305個体のマンタが判別されました。信じようと信じまいと、私達はオセアニアのマンタにも遭遇しています。これまで4個体のオセアニアマンタを確認できました!

もしマンタに興味があって、ニューカレドニアでダイビングする機会があれば、ぜひ私達のフェィスブックページを見てください。そして、マンタの写真を撮って、送ってください!

教育とフィールド作業

ユーゴ・ラゾス。オセアニア生態保全会議にて。

この三ヶ月は予定が盛りだくさんでした。2018年6月にニュージーランドのウェリントンで開催されたオセアニア生態保全会議(the Society of Conservation Biology Oceanian Congress)へユーゴが参加しました。彼はマンタ・イニシアティブをポスターで発表し、表彰を受けました。

CI、ニューカレドニア大学、ラグーン水族館、ユーゴのチームが編成され、チームはコネ、プオンブー、ヌメアとトゥオ地区で調査を行いました。私達の初期調査で想定したマンタスポットが正しいかどうかを確認することを目的としていました。また、もしこの想定が正しければ、写真IDと遺伝子サンプルの採取をおこないます。


サンプリング

ドローンを飛ばす

ゴープロとドローン、ダイビングの機材を準備し、ボートでマンタの追跡が始まりました。自然のコンディション(風、潮の流れ、視界)に依存するので、たとえ空と海の視界が良くても、マンタを見つけることは簡単なことではありません。サイトに到着したら、ドローンで全体エリアの見落とし防止や水面から個体を見つけます。もし、水中の視界が悪い、または、強風によりドローンではマンタの手がかりを得ることが出来ない場合は、海に飛び込み、周辺の見通しを確認します。マンタを見つけるためには1日で2回3回ダイブを試みますが、一日中探したにもかかわらず一切マンタに出会えないこともあります。


マンタを発見

今回はラッキーでした。ユーゴとチームはたくさんのマンタに遭遇することが出来、一回で10個体のグループに遭遇するという、私達の作業にとって(写真ID、遺伝子サンプル)最高のチャンスのときもありました。マンタに遭遇した時は、見える距離間を保ちながら、必要であれば強い潮の流れに逆らって泳ぎ、マンタに十分に近づくという、みなさんがイメージするようなチャレンジをしています。

私たちはトゥオとコネ地区において、2つの新たなマンタスポットを発見することが出来ました。さらなる調査ではどのようなコンディションで調査するのが良いか、全体のエリアサイズやこの地域の地形などを確認する必要があるでしょう。

マンタのための重要な2つの新しいスポットを確認することが出来たこと、32の新しい写真IDを得ることが出来たこと、初めて遺伝子サンプリングが取得出来たことで、私達は自信を持って一回目のミッションが成功であったと言えます!


遺伝子サンプリング
コミュニケーション

私達のビデオは見て頂けましたか?「ニューカレドニア~珊瑚海の母(英題:Mother of the Coral Sea)」は現在も公開されており、16,900以上の視聴回数です。このビデオはオーストラリア、ニュージーランド、香港、イギリス、フランス、イタリア、カナダなど15の国際映像フェスティバルへエントリーしています。そのうち、IYOR(International Yea of Reef)2018で選ばれ、様々なイベントで特集されました。また、The Independent Shorts Awards では、「ベストドキュメンタリー」と「ベストシネマトグラフィ」部門にノミネートされました!あなたもぜひ見てください。そしてシェアしてください!
https://www.youtube.com/watch?v=-EYOwk6SjF8&t=92s.

フェィスブックページのメンバーは400人を突破しました。フォロワーの数名はプロジェクトにとても協力的で、ニューカレドニア中からマンタの水中写真やドローンの写真を共有してくれます。多くの協力者のおかげで私たちのプロジェクトは機能しています。

ラグーン水族館でのナイト営業が6月初めで終了しました。これまで総勢400人が来館し、マンタイニシアティブの説明を聞きました。同様に来年も水族館で展示を行う予定です。


水族館での展示説明

2018年度前半期分のプロジェクト報告書がフランス語版と英語版で完成しました。ニューカレドニアのマンタについてより学ぶことが出来るものです。この報告書はダイブオペレータ、パートナー、水中写真家など150の人々に共有されます。興味がある方はぜひ読んでみてください。
Rapport semestriel S3_2018 ENG.pdf

次の3ヶ月の活動

次の3ヶ月も私たちはヌメア、トゥオ、ウベア地区におけるフィールド作業に専念する予定です。ユーゴのPhD取得には最低でも一つのサイトから15の遺伝子サンプルと取得する必要があるため、さらなるマンタの追跡を続けます。素晴らしい報告としては、私達は新たな5つのサテライトタギングを確保することが出来ました。これはもうすぐ新しいマンタにタグ付けすることが出来ることを意味していて、マンタの日々の動きや知ることが出来ます!楽しみです。それまでに私達はマンタの遺伝子解析についてオークランド大学とのパートナーシップを結ぶ予定です。
私達の活動のより良い理解とマンタの保全へとつなげるための2019年のコミュニケーション計画を作っていきます。

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