カンボジア
Activity Report from Cambodia Vol.03 (2018 April - June)
from Sok Lyan , Ly Samphors , Bou Vorsak , Om Sophana

4団体がカンボジアに集結!連携・協働によるプロジェクトのさらなる発展


4団体での集合写真

SATO YAMA UMIプロジェクトでは、各団体間の連携・協働を大切にしています。
先日、日本環境教育フォーラム、バードライフ・インターナショナル東京、Mlup Baitong、BirdLife International Cambodia Programmeの4団体の担当者が集まり、進捗状況の確認やさらなる連携・協働の可能性について話し合いました。


4団体でのミーティング

これまでスカイプや個別で話し合うことは頻繁にありましたが、4団体が直接顔を合わせるのは初めての機会でした。これにより、BPLにおけるエコクラブの設置や、作成したオオヅルの映像をAPでの環境教育の授業へ組み込むなど、様々なアイディアが生まれました。


カンボジア環境省との情報交換会

また、カンボジア環境省の環境教育部職員と情報交換会を開催しました。ここでは、若手スタッフのLyanとSamphorsが緊張しながらもSATO YAMA UMIプロジェクトの概要や活動についてわかりやすくまとめて紹介してくれました。また、カンボジア環境省が現在推進しているエコスクール・プログラムの紹介をしていただいた他、カンボジアにおけるSATO YAMA UMIプロジェクトのさらなる発展のために意見交換を行いました。

各団体はそれぞれ、異なる強みやネットワークを持っています。それが組み合わさったとき、プロジェクトは大きく発展することを信じ、残りのプロジェクト期間も協働・連携を重視して活動を展開していきたいと考えています。

BirdLife Cambodia Programmeによる活動

BPLの教員に環境教育用の教材を提供しました

環境教育授業中の風景
過去3カ月の活動

環境教育プログラム

この3か月間、私たちはBeoung Prek Lapouv (BPL)の小学校2校の教員たちへの支援を行ってきました。環境教育用の教材や資料を提供し、より効果的な授業が進められるように取り組んできました。教員たちに各授業の後、評価レポートの記載をお願いしました。第3者が授業を観察することにより、主な課題が抽出でき、7月に行われる第三回目の研修ではそれらの課題に取り組むことができます。また、若手スタッフは、Mlup Baitongが支援しているAnlung Pring (AP)の小学校を訪問しました。


オオヅルの教育ビデオプレミア上映会オープニング

オオヅルの教育ビデオプレミア上映会

教育ビデオの3部作:生態系サービス、オオヅルの生態やBPLやAPにおける脅威や保全を完成させました。このビデオの最終版にカンボジア環境省により認可を受けるため、環境省との検討会を開催しました。そして、2018年6月29日にビデオプレミア上映会を開催するため、一人でも多くの方に来てもらえるようポスターを作成し、さらに効果的な告知と集客を行うため、フェイスブックイベントページを作成しました。


学校でのゴミ拾い活動

普及啓発活動

地域住民に対する普及啓発の活動として、農薬の使用や放置された農業有害廃棄物の影響に関するリーフレットやTシャツを作成して、地元の農家や生徒たちに配布しました。また、世界渡り鳥の日のイベントをNatureLife(カンボジアの別なNGO団体)や環境省と共同開催しました。このイベントでは、農薬使用によるヒト健康、野生動物や湿地への影響を広く一般に普及させるため、村から村をパレードで廻りました。このパレードでは参加者が、オオヅルや他の水鳥の看板を持ってトラックやバイクで地域住民に宣伝をしました。

今後3か月の活動

これからの3か月間は、引き続き教員たちの進捗をフォローします。また、BPLの小学校2校の教員たちがAPの小学校を訪問し、これまでAPの教員が経験してきたこと等を直接聞くことができる機会を設ける予定です。普及啓発活動は、現地の学校やコミュニティーでオオヅルの教育用ビデオを上映していく予定です。また、2018年7月から始まるミモザの駆除活動への参加を大学生に促すため、ポスターを作成します。応募者の中から選ばれた大学生たちは、この活動を通して、外来種について学び、コミュニケーションスキルを身に着け、野外活動を体験します。また、有害廃棄物の管理に関する普及啓発用の看板を7月APに設置する予定です。

Mlup Baitongによる活動

中学校での環境教育

小学校での環境教育
過去3カ月の活動

中学生を対象とした10の環境教育授業の草案を作成後、ワーキング・グループでは中学生に対して教材やガイドラインを提供するための準備を進めました。そして、はじめの3レッスンの環境教育授業を試験的に実施しました。
また、プロジェクト対象校の小学校教員は環境教育授業(10レッスンある授業のうちレッスン5-7)を児童に対して提供し、734名が参加しました。そして、前回の活動レポートで報告した小学校2校とは別に、新たに1校(Trapeang Chhouk中学校)でエコクラブが結成されました。

今後3カ月の活動

今後3カ月は、中学生を対象とした環境教育教材およびガイドラインの草案を参考にしながら、引き続きワーキング・グループを支援します。
また、プロジェクトでは教員、生徒、地域住民を対象とした意識調査を実施しています。意識調査の結果はまもなく公開予定です。

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