経団連自然保護基金25周年記念事業


環境リーダーシップ講座

「SATO YAMA UMIプロジェクト」が将来の世界を担うユースに、持続可能な開発の基礎となる自然環境について理解を深めてもらうために実施する、夏の「環境リーダーシップ講座」を今年も下記のとおり開催することとなりました!昨年の大好評だったこのプログラムでは、環境保全活動の具体的な事例や手法を学ぶことができます。ぜひご参加下さい!

目的

主にユースを対象に、自然生態系、生物多様性の保全が、社会・経済開発において果たす隠れた重要性を理解するための機会を提供し、将来的な企業、政治、社会のリーダーとして変革を起こす「チェンジエージェント」を育成すること。

1日目は、持続可能な社会構築のための基礎知識を座学で学びます。

2日目は、実際に現場で使える手法について、ワークショップ形式で学びます。
「聞き書き」は、社会が急速に変化する中、自然環境の保全と持続可能な利用形態や社会システムを収集、分析、発信する手法のひとつです。地域での伝統的な自然の利用、管理手法を再評価することにつながります。今講習で、人と人、世代と世代、人と自然をつなぐ手法を身に着けましょう。

持続可能な開発にとって、コミュニティが抱える改題を正確に把握することは極めて重要です。メタファシリテーション手法とは、「ファシリテートする側が当事者に対して事実のみを質問していくことによって、当事者が思い込みに囚われることなく自分の状態を正確に捉え、そのことによって自分の経験知から課題の解決につながる示唆を主体的に得る過程を創り出す手法」(http://muranomirai.org/activities/facilitation)です。この手法は、開発・保全の場だけでなく、日常生活の様々な場面でも活用できます。

日程

2019年8月6日(火)~ 8月7日(水) 2日間
ご希望に合わせて、一日単位で参加できます。

会場

※1日目と2日目は別会場になります。

・1日目 (8月6日)
目黒区男女平等・共同参画センター
東京都目黒区中目黒2-10-13 中目黒スクエア9F
https://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/sonota/danjo/kotsu.html

・2日目 (8月7日)
地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F(国連大学の右ウィングです)
http://www.geoc.jp/access/

申し込み方法

下記URLよりお申し込みください。
https://bit.ly/2F7sPpy
Googleフォームが使用できない場合は、メールタイトルを「環境リーダーシップ講座参加申し込み」として、ご氏名、ご所属、メールアドレス、参加を希望する日(8月6日、8月7日)をseminar@conservation.or.jp宛に、メールでお送りください。

■主催

一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン

■共催

公益社団法人日本環境教育フォーラム、一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京

■後援

経団連自然保護協議会、国際自然保護連合日本委員会

問い合わせ

一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 
〒160-0022 東京都新宿区新宿6-7-1-507
Email:seminar@conservation.or.jp
TEL:03-5315-4790(※できる限りメールにてお問い合わせください)

プログラム
8/6(火)
9:30 開場
10:00 開会あいさつ
 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン代表理事 日比 保史

講座の目的・内容説明
 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 榎本 明子
10:30 生態系サービス、生物多様性、自然資本、SDGs
コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 名取 洋司
11:30 NGOが進めるプロジェクト具体例
 日本環境教育フォーラム 山口 泰昌
 バードライフ・インターナショナル東京 安田 美香
 コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 磯部 麻子
13:00 昼食(自由)
14:00 地域密着の保全活動 ~多様なステークホルダーを巻き込む重要性~
 アサザ基金 代表理事 飯島 博 氏
15:00 環境コミュニケーション ~効果的な環境コミュニケーションのあり方~
 Think the Earth 理事・プロデューサー 上田 壮一 氏
16:00 先住民族の役割と課題について
 JELF(日本環境法律家連盟) 三石 朱美 氏
17:00 SATOYAMAイニシアティブ
 国連大学サステイナビリティ高等研究所 西 麻衣子 氏
17:30 終了
8/7(水)
10:15 開場
10:30 「聞き書き」手法講習
~一対一の対話を通じて、「話し手」の人生や価値観を引き出し、記録する~
(参考:https://www.kyouzon.org/case/satoyama/indonesia/
 共存の森ネットワーク 理事・事務局長 吉野 奈保子 氏
12:30 昼食(自由)
14:00 メタファシリテーション講習 
~事実に関する質問を積み重ねて真相を理解する~
(参考:http://muranomirai.org/activities/facilitation
 ムラのミライ 海外事業チーフ 前川 香子 氏
17:00 終了
講師のプロフィール
  • 飯島 博(いいじま ひろし)
    認定NPO法人アサザ基金 代表理事
    1956年長野県生まれ 茨城県牛久市在住

    1995年から湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業<アサザプロジェクト>を開始。
    湖各地での自然再生や里山の保全、外来魚駆除事業など、独自のアイデアで様々なビジネスモデルを提案し、学校や企業、行政、農林水産業等とのネットワーク事業として進めてきた。全国各地で龍や河童、子ども達と一緒に社会の壁を溶かし膜に変える取り組みを展開中。人と自然が共存できる循環型社会の構築を目指している。
  • 上田 壮一(うえだ そういち)
    一般社団法人Think the Earth理事/プロデューサー
    2001年にThink the Earth設立。以来、コミュニケーションを通じて環境や社会について考え、行動するきっかけづくりを続けている。主な仕事に地球時計wn-1、携帯アプリ「live earth」、書籍『百年の愚行』『1秒の世界』、プラネタリウム映像「いきものがたり」など。2017年にSDGsの教育普及プロジェクト「SDGs for School」を開始し、書籍『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』を編集・発行した。多摩美術大学客員教授。
  • 三石 朱美(みついし あけみ)
    2004年より、一般社団法人JELF(日本環境法律家連盟)事務局。米国連邦裁判所に係属中の沖縄ジュゴンNHPA訴訟に事務局として関わっている他、沖縄をはじめ、全国各地で環境訴訟に取り組む市民と弁護士の交流を深めるべく活動。2010年、名古屋で開催された生物多様性条約COP10を契機に、同条約のCOP、SBSTTA等、関連会議に継続して参加し、世界中の先住民族や地域コミュニティの代表者と共に、生物多様性が地域の文化や生活にもかけがえのない影響をもたらし、尊重されるべきものであると発信。中部地方では、伊勢湾流域圏の自然保護に取り組む市民、団体とともに愛知目標の実践にむけた活動も行う。名古屋市在住。
  • 西 麻衣子(にし まいこ)
    国連大学サステイナビリティ高等研究所にてリサーチ・フェローとして国際SATOTAMAイニシアティブ・プロジェクトに携わる。民間企業で都市・地域計画、参加型開発、地方給水などのコンサルタント業務を経験した後、ミレニアム生態系評価のフォローアップの一環として日本の里山・里海評価などの研究・評価事業にコーディネーターとして従事。コロンビア大学博士課程修了、博士(都市計画)。主な研究分野・関心領域は、社会・生態システムのガバナンス、地域計画、農地政策など。
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