カンボジア
オオヅル生息地におけるオオヅル保護のための地域住民への環境教育
カンボジア
活動レポート
1回目:Vol.01 2017 October - December
2回目:Vol.02 2018 January - March
3回目:Vol.03 2018 April - June
4回目:Vol.04 2018 July - September
5回目:Vol.05 2018 October - December
6回目:Vol.06 2019 January - March
7回目:Vol.07 2019 April - June
8回目:Vol.08 2019 July - Septmber
9回目:Vol.09 2019 October - December
プロジェクトについて
本プロジェクトは、2つの保護区であるBoeng Prek Lapouv(BPL) とAnlung Pring(AP)を対象地域として活動を展開します。BPLとAPの希少な湿地は、大メコン圏のメコンデルタ下流に位置し、世界的に絶滅が危惧されているオオヅルの東南アジア個体群の非繁殖期を支えています。また、ある生態系サービス評価によると、これらの湿地は食料資源、特に魚類を最低でも年間150万ドル分を提供していると言われています。しかし、2000年頃から湿地の大半は水田やエビ養殖場に転換されました。これにより、化学肥料や殺虫剤が使用され、湿地の機能にも影響を与えています。また、BPLでは、稲の生育のため、乾季における水の過剰利用が土地を干上がらせ、オオヅルの採餌場にも負の影響を与えています。生息地の消失防止及び湿地の生態系価値を保持するために、我々は環境教育の普及、オオヅル保護や普及啓発に取り組む若手人材の育成、地域コミュニティー主体のエコツーリズム等に取り組みます。
スケジュール
1年目
- 1
- -若手スタッフの育成
-普及啓発活動のための資料作成(リーフレット&ポスターなど)
-普及啓発イベントの開催
-農薬使用による影響に関するワークショップ開催
-普及啓発のためのビデオ制作
2年目
- 2
- -若手スタッフの育成
-侵略的外来種の抑制を促すためのイベント開催
-環境教育教材の開発(リーフレット:地域住民対象、テキスト:中学生用)
-環境教育教材を使用した学校教育の実施
-環境教育教材を使用した教員研修の実施
3年目
- 3
- -環境教育教材を使用した学校教育の実施
-環境教育教材を使用した教員研修の実施
ゴール
オオヅルの生息環境の保全と環境教育を通した地域住民のための生態系サービスの確保を目指します。