ブータン
Activity Report from Bhutan Vol.09 (2019 October - December)
from Khachi Wangmo

ブータンのプロジェクト・メンバーを紹介します!

ブータンのプロジェクト・メンバーを紹介します!
◆ Khachi Wangmo(プロジェクト・スタッフ)

Photo of Khachi

RSPNのプロジェクトスタッフ(担当:地域主体の持続可能なエコツーリズムの発展)として2016年11月に採用されました。本プロジェクトには、前任であるMs. Ugyen Chodenの後を継ぎ、2019年6月から携わっています。

私はこれまで、人生にとって新たな価値を生み出してくれることは何でも積極的に学んできました。本プロジェクトに参加し、同僚や地元住民、生徒や教員など多様なステークホルダーとの学びが、私に新しい視点を与えてくれました。プロジェクトそのものの管理よりも、プロジェクトを通して人と一緒に学ぶことに興味を持つようになりました。私は、ポプジカでの環境教育と普及啓発活動の成果をとても誇らしく思います。最大の成果といっても良いのは、学校と教員対象の環境教育教材を3つ作り上げ、環境教育プログラムが実施できたことです。

私の夢は両親の夢と私の夢を叶えること。人生が良い局面でも悪い局面でも一瞬一瞬を大切にするようにしています。趣味は海外の通貨を集めることで、既に30か国は制覇しました。携帯を使ってたくさん写真も撮っています。週末は1歳半になる息子と一緒に楽しく過ごしています。

◆ Santa Lal Gajmer(オグロヅル・ビジター・インフォメーションセンター (BNCVC) センター長)

Photo of Santa

私は、ポプジカにあるオグロヅル・ビジター・インフォメーションセンターのセンター長として2012年にRSPNに採用されました。センター内のコーディネートや管理、すべてを取り仕切っています。

2016年からケガをしたオグロヅル、Karmaのケアも行っています。私はオグロヅルの保全に熱意を持って取り組んでいて、渓谷でのフィールド活動の補助もしています。

私は仕事とプライベートの両立を目指しています。仕事では新しい発見と自信と達成感を味わうことができますが、プライベートではごはんを食べることと料理をすることが好きです。時間のある時は映画を観たり、友達と話したり、家族と旅行へ出かけたりします。バードウォッチングやオフィスワークがあるため週末でもセンターにいることが多いです。本プロジェクトを通して、環境保全、特に湿地保全やオグロヅル保護により興味を持つようになりました。

◆ Tashi Phuntsho(コミュニケーション&メンバーシップ課長)

Photo of Tashi

14年に渡りジャーナリスト、原稿編集者、編集などのポジションで、メディアやコミュニケーション分野でのキャリアを積んできました。2016年にRSPNに採用される前は王立ティンプー大学で記録事務官として働いていました。本プロジェクトでは「環境教育と市民の意識向上」に向けて、プロジェクトスタッフたちの良き相談役となっています。

私は熱心な読書家兼ライターではありますが、最近はバードウォッチングに夢中になっています。週末は4歳になる息子と一緒に森に行って様々な鳥を発見しに行きます!

これまでの3か月間の活動

配布されたTシャツ

完成したオグロヅルの生息地や渡りルートを示した地図
◆ 普及啓発活動

オグロヅルと湿地保全メッセージ入りTシャツを300枚作成し、学校と関係者に配布しました。オグロヅルの生息地や渡りのルートを示した地図を作成し、一枚はビジターセンターに展示し、一枚は生息地における普及啓発活動の際に使用していきます。更新したオグロヅルの生態や生息地に関する情報をビジターセンターに展示しました。

◆ 環境教育

■ 環境教育プログラム(Shari 高等学校にて)


Shari高等学校の参加者

王立自然保護協会(RSPN)は、パロにあるShari高等学校とコラボレーションして、2019年10月9日に環境教育プログラムを実施しました。当日は、200名を超える生徒が参加しました。

生徒たちは、ごみをどう扱うのか、ソーシャルメディアを使っていかに人々の意識を高めていくのかをドラマ形式で発表しました。日本環境教育フォーラムのコーディネーターである山口泰昌氏は、ごみが土にかえるまでにどれくらい時間がかかるのかを発表しました。

その後、環境教育をテーマにしたクイズ大会もありました。また、様々なテーマを扱った作品の展示会もありました。イベント後、22名の生徒が川へ行き、川の流れに関するアクティビティを行いました。生徒たちは、川の性質を測る方法やサンプリングの方法を教わりました。その後、生徒たちは川に住む生物を観察することにより、川の性質を調べました。

■ 環境教育教材の作成


“Follow that Stream”のワークショップの参加者

作成中の"Environmental Education Guide Book"、 "Follow that Stream"、 "Smart Living Tips"の3つの教材の印刷について、入札を行いました。また、印刷の前に、RSPNの出版委員会へサンプルのコピーを提出し、承認されました。“Follow that Stream”について、2019年10月28日~31日にパロで先生向けのオリエンテーションとワークショップを行いました。

ワークショップの目的:
先生方に本を理解していもらい、また、水質や汚染に関するプロジェクトを実施するため。
プロジェクトを実施するにあたり、生徒たちを導くという経験を通して、知識やスキルを獲得してもらうため。
ワークショップ終了後、学校に帰って、他の先生方に知識を共有できるように、彼らのキャパシティーを高めるため。

Surjay Lepcha氏(”Follow that Stream”の第2稿を作成した方)が中心となり、ワークショップを開催しました。環境教育やネイチャークラブを学校で担当している18の学校の先生が、パロ、ティンプー、ブンタム、ワンデュから4日間参加しました。また、オグロヅルのビジターセンターのマネジャーも参加し、どのようにRSPNがビジターセンターを通じて保全活動を広めていくのかを考えました。

■ “小川について知ろう”アクティビティ


Bayta小学校とPhobjikha中央学校の参加者

11月27日にRameychen小学校の生徒と、11月27日~28日にはBayta小学校とPhobjikha中央学校の生徒とともに、環境教育アクティビティを行いました。参加した生徒たちは、それぞれの学校でネイチャークラブに参加しています。

2日間のイベントでは、ごみの管理、オグロヅルの生態や折り紙、そして「あなたが飲んでいる水はどれくらい安全ですか?」という実験を行いました。すべてのアクティビティは、RSPNが作成した“Follow that Stream”、“The Environmental Education Guide book”、そして“Smart Living Tips”から引用しました。

11月27日には、”小川について知ろう”のアクティビティをRameychen小学校にて実施しました。ネイチャークラブの19名の生徒がクラブのコーディネーターや校長先生とともに、参加しました。「ごみが土にかえるまでにどれくらい時間がかかるのか」や生活の知恵についてRSPNから発表しました。オグロヅル・ビジターセンターのSanta Lal Gajmer氏は鶴の生態や折り紙を教えました。午後には、「あなたが飲んでいる水はどれくらい安全ですか?」というアクティビティを行い、4つのサンプル(水道水、ミネラルウォーター、小川の水、水源の水)を調査しました。

11月28日には、Bayta小学校とPhobjikha中央学校の生徒向けに同様の活動を行いました。47人の生徒(Bayta小学校:19名、Phobjikha中央学校:28名)が参加しました。

■ 「鳥のスタディツアーへようこそ」のアクティビティ


観測された鳥を報告する参加者

11月27日と28日に行われた「小川について知ろう」の活動後、生徒たちはペレラで行われた「鳥のスタディツアーへようこそ」の活動に参加しました。バードウォッチングのツアー中、生徒たちは、鳥をどう識別するのかや鳥の体のパーツについて学びました。この日は15以上の鳥が観測されました。

次の3か月間の活動
◆ 普及啓発活動

オグロヅルのビジターセンターの充実化を目指し、保全メッセージを伝えるために対話型のフォトブースや、オグロヅルの行動を説明するスタンドアップ式のバナーを作成し展示する。また、普及啓発用の資料やおみやげを展示するコーナーを設置する予定である。

◆ 環境教育

印刷した本を学校へ配布です。また、最終報告書の作成を順次進めていきます。

TOPへ